令和3年度以前知事記者会見

2024年6月28日(金)


知事冒頭発表(線状降水帯を伴う大雨に関する注意喚起)、発表項目(ブルーエコノミーEXPO@Suruga Bayの開催)、幹事社質問(1か月を経ての所感、逢初川土石流災害から3年)
一般質問(逢初川土石流災害関連)
一般質問(逢初川土石流災害関連)
一般質問(逢初川土石流災害関連、総合計画の策定)
一般質問(線状降水帯を伴う大雨に関する被害と対応、リニア中央新幹線関連)

知事冒頭発表(線状降水帯を伴う大雨に関する注意喚起)、発表項目(ブルーエコノミーEXPO@Suruga Bayの開催)、幹事社質問(1か月を経ての所感、逢初川土石流災害から3年)

(知事)

発表の前にですね、今日、大変雨が激しく降っておりまして、今朝から静岡県に線状降水帯を伴う大雨が降り続いておりまして、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要となっております。県民の皆様には、市町の避難情報などに注意をしていただきますとともに、早め早めの行動に心掛けていただきたいと思います。まず、その点の御注意喚起からでございます。

それでは発表させていただきたいと思いますが、本日は1点発表をさせていただきます。発表事項は、ブルーエコノミーEXPO@Suruga Bayの開催についてでございます。本県は豊かな海洋資源や、先端技術等を活用し、イノベーションの創出を目指す、MaOIプロジェクトに取り組んでおります。昨年5月には、この取り組みを国内外に発信するため、プロジェクト推進機関、マリンオープンイノベーション機構の主催により、ブルーエコノミー駿河湾国際ラウンドテーブルを開催をいたしました。今年度はこの国際ラウンドテーブルをさらに発展をさせ、ブルーエコノミーEXPO@Suruga Bayとして、7月17日、18日に、清水港で初開催いたします。EXPOでは、ブルーエコノミーに関する国際会議、「海の未来会議」と展示会、「海のEXPO」を同時に開催をいたします。地方においてこれらを同時開催するのは我が国初の試みとなります。「海の未来会議」は、国内外の有識者、企業・研究機関等が参加する国際会議であります。笹川平和財団の角南篤理事長や、サンディエゴの海洋クラスター代表者、マット・クラッセン氏など、延べ6か国23名の方に、先進的な取り組みを御紹介いただく予定でございます。「海のEXPO」には、海洋スタートアップ12社をはじめ、46社・団体が出展をいたします。魚の病気をAIで検出する「UMIDaS」を開発したストラウト、海洋レーダーシステムを開発するORNISなど、最先端の技術を御覧いただけます。会場では出展者と県内企業との商談・マッチングも行います。このEXPOを今後も継続をし、発展させることにより、海洋スタートアップの誘致等を進め、海洋関連産業の発展を加速化させます。そして本県の豊かな海洋資源を活かした世界的拠点の形成に繋げてまいります。詳細につきましては、会見の後、主催者のMaOI機構から説明をいたします。私からは以上でございます。

 

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社のSBSテレビです。よろしくお願いいたします。

 

(知事)

よろしくお願いします。

 

(幹事社)

では、ただいまの知事の発表について質問のある社はお願いします。ではないようですので、幹事社質問に移らせていただきます。2点あります。

最初に1点目です。知事が就任して1か月ほどが経ちました。この1か月を振り返ってみて、どんな感想をお持ちでしょうか。また、この1か月の手応えを含めて、今後、県政運営について、どのように取り組んでいくかなどあれば教えてください。

 

(知事)

本当に、あっという間の1か月だったなあという感じがいたします。私なりに、スピード感を持ってですね、県政運営に取り組んできたつもりでございますし、職員の皆様とのですね、コミュニケーションも進んでおりまして、私自身のいろんな思いや、考えをですね、少しずつ御理解をいただいてきてるんではないかなと思っております。いろんな県政運営上の課題と、あるいはまた今後の施策等につきましてはですね、総合計画にこれを盛り込んで、推進していきますので、この総合計画につきましては、既に策定作業に入っておりますので、スピード感を持って進めていきたいというふうに思っております。

 

(幹事社)

ありがとうございますではもう1点です。

2021年7月に発生した熱海土石流災害からまもなく3年を迎えます。このことについて知事の受け止めをお願いします。

 

(知事)

まずはこの土石流災害によりまして、28名ものですね、尊い命が失われたということ、それから、多くの住民の皆さんがですね、大きな、生活に影響を受けて、未だそれが癒えていないという。こうした非常に大変な事態につきましては大きな無念を感じているところでございます。

7月3日の追悼式におきまして、亡くなられた皆様に対して、御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に対してですね、心からお見舞いを申し上げていきたいというふうに思っております。こうした災害をですね、二度と起こさないように、しっかり県としてはですね、再発防止に向けた取り組みを進めていかなければいけないということで、今、再発防止に向けてですね、様々な取り組み進めております。それと同時にですね、住民の皆さんが1日も早く、生活を取り戻せるようにですね、熱海市と一緒になって、復旧復興にですね、全力を尽くしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

 

(幹事社)

ありがとうございます。

では幹事社質問、県政運営、そして熱海土石流災害に関する知事の回答についての質問のある社はお願いします。

 

(記者)

テレビ静岡です。今の熱海土石流の件で、すみません、1点確認なんですけれども、知事が土石流の現場に足を運ぶのは7月3日の追悼式が初めてということでよろしいでしょうか。

 

(知事)

そうですね。はい。直接、細かく現場へ、近くまでは行ったことはありますけども、現場の方に行くのは今回はじめてになります。

 

(記者)

何か被災した地域の皆様にその場で伝えたい思いなどは、もうありますでしょうか。

 

(知事)

はい。もう先ほど申しましたように心からお見舞い申し上げますと共に、とにかく1日も早いですね、復興が必要でございますので、それについて熱海市さんと一緒になって全力で取り組んでいくということを申し上げたいというふうに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。




一般質問(逢初川土石流災害関連)

(記者)

NHKと申します。お願いします。今の関係なんですけども伊豆山小学校の追悼式典に御出席されるということでお間違いないでしょうか。

(知事)

はい。そうですね。

(記者)

わかりました。その被災現場に実際に視察に行かれたりですとか、そういうことも別でやられる御予定なんでしょうか。

(知事)

その辺の予定まだこれからですね。

まだ今、調整中というかこれからでございますので、また決まりましたら発表させていただきます。

(記者)

わかりました。で、追悼式典の時に被災者の方と直接コミュニケーションをおとりになりたいというお考えがあるということでしょうか。

(知事)

そういうことも含めてまた改めてスケジュール等について発表させていただきます。

(記者)

わかりました。ありがとうございます。あと、就任1か月とも関連するんですけれども、土石流発生当時浜松市長でいらっしゃったと思うんですけれども、実際に知事になられて、改めて土石流の悲惨さであったりですとか、復興や盛り土規制の難しさについて、お感じになっているものがあれば教えてください。

(知事)

実は、熱海ほどの大きな被害はなかったんですけれども、浜松市でも天竜区で違法な盛り土によるですね、土石流が発生しておりますので、大変この問題はですね、非常に重大な問題であるということは市長の時から感じておりました。特に熱海の場合は、規模も非常に大きかったと。で多くの方が被災されてお亡くなりになられた方も多かったということで、大変いたましい事故であったとともにですね、二度とこういうことがですね、起こらないように、熱海でもそうですし浜松でも同様のこと起こりましたので、他でもですね、起こる可能性っていうのは否定できないので、こうしたことが二度と起こらないような対策をしっかり講じていくことが必要だというふうに思っております。

(記者)

実際のその県の政策の中での復興政策ですとか、盛り土の規制についてはいかがでしょうか。

(知事)

まずはですね。こうした問題が生じないような組織風土の改変とかですね。あるいはいろんな市町とのコミュニケーションが欠けていた部分でありますとか、そうした問題の構造的なところにある部分をですね、変えていかなければ行きませんので、今は特にそういうところを中心にこうした問題が生じないようなですね、今、体制づくりに取り組んでいるところでございます。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

他いかがでしょうか。

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。

熱海土石流の関係で、知事、県議会の中で、3日あわせて職員に訓示をするという、そういった発言があったかと思いますが、今、思い描いているそういった訓示っていうのは具体的にどういう場でいつ、どういった形式で行われるのか。

(知事)

これは翌日ですか。

(知事公室長)

翌日です。

(知事)

翌日にですね、こうした追悼式で、出たことをふまえて、改めて職員の皆様へのですね、この組織のあり方とか職員としての心構え等々について、私の方からお話しさせていただければというふうに思っております。

(記者)

具体的にどういった職員を集めてですとか。そういったところまでは決まっていらっしゃいますでしょうか。

(知事)

それはちょっと事務方の方から御説明させていただきます。

(知事公室長)

知事公室長からでございます。今のところは、まず知事から訓示をいただきましたうえで、昨日の答弁でも申し上げました迅速な情報伝達、あと他部局、市町との緊密な連携の徹底という訓示を踏まえてリレー研修、上位の職から下位の職員に対するリレー研修をもちまして、全職員に対してしっかり各行動変容を訴えていくと。内容につきましては、また知事、現地御覧になってお感じになったことが盛り込まれますので、またそれはそのときで細かいところは決まってくるかなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

朝日新聞と申します。県が熱海市と進めています、逢初川の復旧工事なんですけれども、2年間遅れることになってですね、また、なかなか戻る計画も立てられないという方がたくさん、たくさんというか住民の方がいらっしゃるんですけども、なかなか用地買収も難しくてですね、難しい面はあるとは思いますが、どのように進めていきたいと、今、お考えでしょうか。

(知事)

そうですね。ちょっとじゃあ、関係の方いらっしゃいますか。

現場の状況踏まえて御説明いただけますでしょうか。

(河川海岸整備課長)

河川海岸整理課長の百瀬と申します。よろしくお願いします。逢初川の復旧につきましてはですね。現在、伊豆山神社線、市道になりますが、この交差点部とキダニ2号線と、これも市道になりますが、こちらの改修工事を今、進めているところでございます。伊豆山神社線の交差部につきましては、来月中にはですね河川工事を終えまして、秋には迂回路の撤去とですね。伊豆山神社線の復旧が完了する予定というような状況でございます。

キダニ2号線の交差部につきましては、県の河川工事が来月末に完了する予定でございまして、その後ですね。市が施工しますキダニ2号線の工事については今年の秋頃完成するというようなかたちで聞いております。で、現在用地買収については、今6割程度の買収が終わっているようなところでございます。残りの用地につきましても、丁寧に地元の住民の方、被災者の方に説明しまして御理解を得た上で進めて参りたいと思います。

以上でございます。




一般質問(逢初川土石流災害関連)

(記者)

この他いかがでしょうか

中日新聞さんお願いします。

 

(記者)

今、同じ職員の方でも御回答構わないんですが、今の説明だと色々こう工事が完了しているって説明だったと思うので、遅れている理由ってのがちょっとわからなかったので、そこのところが、どういう課題があってこれからどうしていきたいのか、その辺の御説明をいただきたいんですが

 

(知事)

お願いできますか。

 

(河川海岸整備課長)

すみません。遅れている理由につきましては、あのやはり用地買収というようなところもございますし、あとJRの東海道新幹線、東海道本線の下のところがですね、鉄道の近接するというところで、そちらの工法をどうしていくかというところをJRとの協議を進めていかなければならないというところで、そちらの調整にやはり時間を要しているというような状況でございます。

以上です。

 

(記者)

なかなか住民とのその理解が得られないとかそういったことは課題にはなってないんですか。

 

(河川海岸整備課長)

まだ買収が全部終わっていないというようなところもありますが、そちらについてはやはりしっかり丁寧に説明をして御理解を得て一日も早い復旧復興をしていきたいと思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。これは知事にだと思うんですが、たびたびお尋ねしているかもしれませんが、盛り土の条例の必要に関する委員会が県議会の方で開かれていて、知事はこれまでまだしっかり内容を聞いてという話もされたと思うんですが、今、現在この条例に関して必要性だとか、その辺はどういうふうに

 

(知事)

今委員会で議論が進んでいる最中でございますので、また改めて御回答させていただきたいと思います。

 

(記者)

委員会の議論を待つという意味ですか、それとも待たずに知事として

 

(知事)

必要性は感じておりますけれども、中身については今、委員会の方で議論を進めておりますので、改めてその議論がまとまり次第、また御回答させていただきたいと思います。

 

(記者)

共同通信です。よろしくお願いいたします。同じく熱海土石流に関してなんですけれども、3年が経つという中で、これまでの、この復興・復旧に関しまして、例えば宅地復旧の制度を巡ってですとか、復興計画を巡って住民の方と行政の方での軋轢というか、なかなかこれまでうまく意思伝達だったり、コミュニケーション取れてないような部分があって、そこでぶつかって、またそれが発表された後に説明会を行ったりですとか、地区別に、その予算が取り下げられたり、地区別で説明会を開いたりという、後手後手な対応なのではないかという部分もかなりこれまでの3年間で目立つところがありました。そういった点に関して、この復旧復興に対する知事としての、今の評価ですとか、逆に県としてどういうことができるのかっていうのを、何か考えてらっしゃるところがあれば、伺いたいと思います。

 

(知事)

総論的にはやっぱり、なるべくこれはもう速やかに進めていかなければいけませんので、ただ、どこがどういうことで、今ネックになっているのかということについては、今、ここで具体的申し上げにくいことでございますので。総論としては、やっぱりスピード感をもって進めていくべきだというふうに思っております。

 

(記者)

その速やかに進めていくために必要なこととかっていうのはどういうことだと。

 

(知事)

これはもう住民の皆さんと、丁寧な対話をしていくということだろうと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。




一般質問(逢初川土石流災害関連、総合計画の策定)

(幹事社)

すみません、幹事社からももう1点、もう2つ、ちょっとお聞きしたいんですが、この熱海土石流災害についての、知事の見解なんですが、県として盛り土の造成によって災害に繋がることは、再検証などはされていますが、あらかじめ予見できたとお考えでしょうか。

 

(知事)

これはなかなか、その最悪の事態をですね、予見するっていうのは、なかなか難しかったんではないかなというふうに思っております。ですから、そういうことを反省をしてですね、いかにそういうものを、予見を、精度を高めていくかということを、今後しっかりと考えなければいけないというふうに思っております。浜松の事例でも同様だったというふうに思います。

 

(幹事社)

ありがとうございます。もう1点なんですが、この盛土の造成について、必要な防災措置がとられていたかどうかについてはいかがでしょうか。

 

(知事)

ちょっと専門的なことなので。

 

(当局)

事務方から。

 

(知事)

いらっしゃらない、担当いない?ちょっと後ほど、また御回答させていただきたいと思います。

 

(幹事社)

ありがとうございます。いかがでしょうか。なければ。

 

(記者)

すいません、日本経済新聞と申します。すみません、ちょっと熱海じゃなくて、1個目の幹事社質問であった総合計画の策定に関してなんですけれども、今策定作業に入っていてスピード感を持って進めるとあったんですが、実際に今後のスケジュール感とかめど感を伺いたくて、例えば次の県議会までに示すですとか、次の補正予算までに示すですとか、なんかどこまでのスピード感を持ってやるのかっていうのを具体的に伺えたらと思います。

 

(知事)

まだちょっとそこまでの具体的な回答は、今の時点ではできません。はっきりした時点でまた報告したいと思っております。

 

(記者)

わかりました。それとあの関連してもう1点なんですけれども、既存の、前知事自体に作られていた県総合計画ですとか、そういったものとの兼ね合いというか、どのぐらい突き合わせてやっていくんですかね。

 

(知事)

私が、かねがね重要視している産業政策でありますとか、防災とかですね、子育て支援策とか、いろんな重要施策がございますので、そういうものを盛り込むということでありまして、前計画とどう差をつけていくかとか、そういうことは考えておりません。

 

(記者)

ありがとうございます。最後1点、今の御回答とも若干かぶるんですけれども、新たな総合計画によって最も重視すべきポイントであったりですとか、あるいは数値的な目標、今、何か見えてるものがあれば伺ってもよろしいですか。

 

(知事)

何度もお話申し上げてるとおり、企業誘致でありますとかスタートアップでありますとか、といった産業政策、あるいは財政運営についても、もう一度再検討する必要があると思いますし、そうした点がですね、重要なポイントになってくるんではないかと思っております。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(幹事社)

この他の質問ある社はお願いします。




一般質問(線状降水帯を伴う大雨に関する被害と対応、リニア中央新幹線関連)

(記者)

静岡朝日テレビです。冒頭にも案内がありましたけれども、県内で降り続く大雨についてお尋ねしたいんですけれども、線状降水帯も発生しております。県として現在把握されている被害状況と、あとは災害対応について、今お応えできる範囲で教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

担当の方からお願いします。

 

(危機対策課長)

危機対策課長の津島です。よろしくお願いいたします。今の時点で県の方の体制としましては、警戒体制をとっておりまして、各市町から情報収集ですとか、被害情報ですとかっていうところを今、収集しているところでございます。今の時点では、被害情報については、まだ上がってきていないという状況でございます。情報収集については、またこれからも引き続き行ってまいります。以上です。

 

(記者)

ありがとうございます。知事にもお伺いしたいんですけれども、大きな、大雨ということで、ちょっと大きな災害にもなってしまいかねないような雨が続いていますけれども、トップとしての災害に当たる姿勢っていうのを改めて教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

想定外のですね、豪雨災害っていうのは、今後も頻繁に起こりうる可能性が高いので、特にこうした問題に対してですね、常に緊張感を持って、市町と連携をしながらですね、スピーディーに対応していく必要があるかというふに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。ごめんなさいもう1点、別件でリニアの関係でお尋ねしたいです。先日21日に、静岡市の難波市長がボーリング調査の三者合意について、不安だから当事者がしっかりした説明をすることが必要というふうに述べました。その指摘についての受け止めを教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

一応これはリスク管理につきましてですね、何度か御説明申し上げました通り、このリスク管理について、岐阜の案件も含めてJR東海に再度お問い合わせをして、回答を得たものを、専門部会の方でしっかり検証してきているわけでございまして、その都度、大井川の流域市町の皆様にも情報提供をしておりますので、その点については御懸念はないかというふうに思っております。

 

(記者)

すいません、静岡新聞と申します。私もちょっとリニアの関係で質問なんですけども、6月18日に、山梨県内のリニア工事については、静岡県と山梨県とJR東海、この三者で合意した関係ですけども、6月の25日にですね、JR東海の丹羽社長の定例記者会見がですね、名古屋市でありまして、この中で丹羽社長の発言として、この三者合意についでですね、健全な水循環の回復措置に関する言及があったんですけども、これについて、リニアトンネル掘削工事によって、生活環境や自然環境に著しい影響があって、かつ、工事との因果関係が明白になった場合には、田代ダム案の適応を含めて、具体的な回復措置について、静岡県と調整することにになっていると考えている、というような発言があったんですけども、三者合意で合意した、その健全な水循環の回復措置の内容というのは、こういった、丹羽社長が言ったような内容になっているんでしょうか。

 

(知事)

いやこういう条件がつくものではないんで、改めてJR東海の方にお問い合わせをしております。その結果、この三者合意、合意事項以上に条件がつくものではないということは、JR東海の方から回答をいただいておりますので、その点は三者合意を遵守できていくものと考えております。

 

(記者)

そうすると、健全な水循環の回復措置というのは、具体的にはどういったことをさすという内容で合意してるんでしょうか。

 

(知事)

これは、いわゆる自然な中で、水が常にその流域の中を巡っているわけですけども、そこで想定される水の流れ以上に、何か工事によって、水がですね、流出をした場合にその部分に対して措置をしていくということでございますので、それ以上それ以外ではないということであります。

 

(記者)

あくまでも、トンネルやボーリングによって湧水が生じて、その湧水の中に、静岡県に元々あったものが新たに、山梨県に流出した分についてを回復させるっていうそういうことでいいですか。

 

(知事)

そうですね、いわゆる自然の中で流出してる部分ありますけれども、それ以上に工事によって湧水があった場合には、その部分に対して対策をするということであります。

 

(記者)

確認ですが、だから丹羽社長の見解って言うのは、ちょっと静岡県としては、なんていうか、事実と違うんじゃないかっていうような認識をもっていらっしゃるということですか。

 

(知事)

これはもうしっかり確認をしましたので、JR東海さんの方にも御確認いただければと思います。

 

(記者)

確認して、JR東海側から、

 

(知事)

私どもとしては確認をいたしました。この三者合意に条件はつかないということについて確認をしたということであります。

 

(記者)

ごめんなさい、これは確認ですけど、丹羽社長の25日の会見の発言を受けて、そのあとに県が確認して、それで条件が付かないっていうことを確認された。

 

(知事)

そういうことでございます。

 

(記者)

それを今日までにっていうことですか。

 

(知事)

はい。

 

(記者)

わかりました。

 

(記者)

共同通信です。今の質問に関わることなんですけれども、となると、丹羽社長の会見での御発言というのは事実と異なる点があったということになるかと思いますけれども、これに関して県として改めて会見で、会見だったりで、丹羽社長に対して、その間違いの訂正を求めるですとか、文書においてそういうものを求めるというか、そういった御意向はあるんでしょうか。

 

(知事)

もう三者合意を条件つけずに、しっかり合意を遵守していただくということが確認できましたので、それ以上のことは考えておりません。

 

(記者)

じゃあ特に訂正とかも求めないと。

 

(知事)

ありません。

 

(記者)

回答に関してなんですけれども、これは三者合意と違うんじゃないかというような条件について確認されたと思うんですけれども、それに対しての具体的な回答というか、例えばなぜその丹羽社長は、そういう条件に入ってないこと、合意にないことをああいうふうにおっしゃったのかっていうことに対しては何か、その原因だったりとかJRとしての考えの表明というのはあったんでしょうか。

 

(知事)

ちょっと担当の方から説明させていただきます。

 

(政策推進担当部長)

すいません、政策推進担当部長の石川です。今知事からお話がありましたようにJR東海に確認しました。確認できたのは、その合意条件に条件があると考えてないという回答がございました。それに対しての理由とかっていうのは詳しくは聞いておりません。以上です。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(幹事社)

その他の質問いかがでしょうか。ないようですので、これで知事会見は終了します。ありがとうございました。